20代後半の誕生日
この歳にもなって実家に寄生しているダメ人間が人生で27回目の誕生日を迎えました。
彼女なんてもちろんいないので、家族に無駄にいいもん食わせていただいて、形だけ祝っていただきました。
彼女がほしいとか、
早くひとり立ちしなきゃとか、
家族に申し訳なくてたまらないとか、
そんな気持ちなんて微塵もありません。
果てしなくどうでもいい。。。
27回目の誕生日に抱いたのはこんな感想でした。
そんな自分を軽蔑しきっても足りないぐらいですが、唖然とするくらい気持ちが動かない。
喜びも悲しみも感じることはなかったよ。
でもそれはけっこう当たり前のことなんだとも思う。
考えてもみてくれ、27歳にもなって自分の誕生日を手放しで喜んでいるヤツがいたらそれはそれでヤバいだろう?
それに27回も祝われれば嫌でも慣れてくる。
ガキのころに経験するバースデーケーキの火を消す感動なんてもう感じることはできない。
自分が築いた人間関係の中でそれを追体験することはできるが、やはり純粋な喜びとは程遠いものと思える。
もしあなたの友人たちがあなたのためを思い、
誕生日を祝ってくれたとしたら単純に嬉しいとは思う。
でも、そこには必ず演技が入ってくる。
友人のせっかくの気持ちをぐちゃぐちゃにしないためにも、あなたはきっと嬉んでいる演技をするんじゃないだろうか?
単純に祝われて嬉しい気持ちもある反面、相手の期待に応えなければならないという使命感も同時に芽生えてくる。
こういう場所で自分の本音を吐くことはこの国では禁止されている。
「実はそんなにうれしくないからもうしなくていいよ」
なんて言った日には暗黙のルールで村八分にされ、せっせと築き上げてきた人間関係が一瞬にして崩壊してしまうから。
(脆いもんだよね。)
20代後半にもなるともう子供の頃みたいに純粋に喜ぶことはできなくなる。
そういえば、いつからだろう?
自分の誕生日が楽しみじゃなくなったのは。。。